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  2. 自分の気持ちを伝えるということ

自分の気持ちを伝える

自分の気持ちを伝える
カウンセリングに訪れる方の多くが、「人間関係」を悩みの一つにあげています。よくよく考えれば、職場のことも、家族でのことも、恋人との関係も、「人間関係」ですから、当たり前なのかもしれません。
もし、いつでも、どこでも、他者と気持ちの良いコミュニケーションをとることができたら、「悩み」はすごく小さくなるのでしょう。
人は、言葉をつかえるようになる前から、「自分の気持ちや考えをわかってもらいたい」と切望して生きています。赤ちゃんのころから、表情や声、体の動きでそれを表現しているのですね。でも、私たちは成長の過程でその素直な表現を忘れ、いつの間にか表現を控えすぎたり、表現しすぎたりしてしまうようになってしまうのです。それでは、ここで「自分を伝える」とはどういうことなのかを考えていきましょう。

人間関係は、伝え手と受け手のコミュニケーションで成り立っています。一対多数でも同じこと。伝えたい相手はそこにいるひとりひとりで「自分」と「相手」です。「自分」が発する言葉や文字や態度が、「相手」に作用を起こしているのです。

「自分を伝える」上で、大切な2つのことを知っておいてください。
(1)自分の伝えたいことが相手に正確に伝わるとは限らない、誤解やズレは当たり前である
(2)自分の中で起こっていることの全てを伝えることはできない
ということです。

誤解やズレは当たり前

誤解やズレは当たり前
例えば、「私」が「今朝コップを割ってしまったの」とがっかりして言ったとします。
このとき、「私」の頭の中には、海外のお土産でもらったお気に入りの、かわいい金魚の模様のガラスのコップが浮かんでいます。
「私」は、その「お気に入り」を失ったことをとても悲しいと思っています。

そして「相手」は、「今朝コップを割ってしまったの」とがっかりした表情の私をみて、何を想像するでしょうか?
まずは、「コップ」ときいて「ガラスのコップ」「コーヒーカップ」「湯のみ」と色々なコップを想像し、「がっかり」した様子をみて「大事なコップなのかな?」「自分のそそっかしさを嘆いているのかな?」「怒られたのかな?」「ケンカで割ったのかな?」などと想像します。

ここで「相手」が、「そそっかしいな。でも、また買えばいいじゃないか」などといったら、「私」はきっと腹が立ちますよね。自分の悲しさがわかってもらえなかったということに。「大事なコップだったのよ!」ってね。

「相手」は、「私」の出来事を自分の枠にあてはめて、「たいしたことないよ」と少しおどけて励ましたつもりでした。善意のつもりが、「私」を怒らせてしまったのですね。
「相手」には「相手」の理解の枠組みがあります。それはひとりひとり異なるものだから、言葉は同じでも違う意味に伝わります。だから、「相手」の枠組みが違うということを覚えておいて相手の心の中になにが起こるかは、相手の自由であることを前提とすることが大切です。

そうしたら、きっと怒ることなく「お土産だから、もう買えないのよ。とても可愛らしくて大切にしていたの」と説明することができるでしょう。

「相手」も同じですね。「また買えばいいじゃないか」という前に、「とてもがっかりしているようだけど、どういうコップだったの?」と問いかけることができたでしょう。

全てを伝えることはできない

全てを伝えることはできない
「何かを話そう」と思った時、頭の中には、今伝えるべきことと、不必要なことが同時に浮かんできます。また、それに対する自分の思いだったり、どこかで聞いた情報だったりが浮かんでくることもあるでしょう。何が必要で、何が不必要かを選ばなければならないし、話し終わった後に、「これも必要だった」と思い出すこともしばしばあります。
また、伝えたいことの言葉を知らなかったり、その複雑な感情を表現するぴったりの言葉が見つからないこともあるでしょう。そんなとき人は、表現することをあきらめたり、本当に表現したいことができずに終わってしまうのです。

自己表現の3つの段階

自己表現の3つの段階
これらのことから、「自分を伝える」ということは、「自分が何を伝えたいのか」ということを知ることから始まるということがおわかりになると思います。また、「相手」を理解するとは、「わかった」と思ったことでもさらに想像を働かせ、確かめたりすることも必要であることがわかりますね。

心理カウンセリングで話をしていくことは、「悩みを打ちあけて苦痛をやわらげる」だけでなく、自分のことを理解し、自分について言葉で語っていくことでもあります。それを続けていくと、言葉豊かに、表現豊かになっていくのです。それは日常の場面でも活きていきます。

自己表現には3つの段階があります。
1.自分の思いや気持ちをありのままに受け止めてみること。状況に惑わされず、さまざまな懸念も置いておいて、まずは素直に自分を受け止めること。
2.自分の知っている表現方法でどう伝えるか工夫し、表現してみましょう。上手か下手かは関係ありません。できるだけ正確に、自分の気持ちや思いを伝えるようにしてみましょう。
3.自分の言葉が相手に与える作用を考えて、ほかの表現に変えたり、フォローする用意をしましょう。

うまく伝えられなかったり、うまく伝えることができても理解してもらえないこともあると思います。けれど、それを続けていくと、気持ちに率直なコミュニケーションが、自分にとってとても楽だということを感じられるようになっていきます。そして、率直な表現をしていくことが「自分を大切に」し、「相手を大切にする」ことだと感じられるようになっていくことでしょう。少しずつ、難しいことではなくなっていくことでしょう

(参考文献)図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術 平木典子 PHP研究所

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